NTTがスマートシティー技術の提供広げる。今度はカナダの空港
NTTは、カナダのエドモントン国際空港(EIA)とオンデマンド交通のサービス提供に向け協業する。NTTグループがITで都市管理を高度化するスマートシティー技術を提供。EIAが同技術を活用、空港や周辺施設でシャトルバス運行の効率化を図る実証実験を今月に始めた。商用化は9月ごろの見通し。
利用者からの配車リクエストに基づいて柔軟な経路設定や混雑率把握などを行うシステムを構築する。利用者向けにはオンライン予約を導入し、利便性の向上を図る。バスの運転手向けの専用アプリケーション(応用ソフト)もつくり、停留所間のルート案内や到着時間管理のための情報を提供し、効率的なバス運行を目指す。
NTTは米ラスベガス市の公共安全強化の取り組みなどでスマートシティー技術を蓄積してきた。同技術を交通やスポーツといった分野へ横展開することを目指している。
EIAは年間820万人が利用する、カナダで第5の空港。
日刊工業新聞2021年5月14日