特集

MEMBER’s COMMENT

山本佳世子
編集局科学技術部
論説委員兼編集委員

国際卓越研究大学に認定されそうな大学に、社会の目は向きがちだが、政府の大学研究力支援の全体像を把握する必要がある。大胆な地域・産学連携によるイノベーションをリードする気概があるのなら、地域・特色大学にとっても、国立以外の公私立大にとっても今は絶好のチャンスだ。記事の最後に記述したような、具体的な施策の動向に注目してほしい。

吉川清史
情報工場
チーフエディター

DXというと、無駄を排除した効率化が第一の目的と認識されることが多く、どこかドライで冷徹な印象があるのではないだろうか。しかし、ナイキのDXには「遊び」の要素もあり、何より消費者と感情面でのつながりを作ることを重視しているように見える。言うならば「血の通った温かいDX」なのだ。スニーカーヘッズは、いわゆる「オタク」なのだろうが、彼らに「俺たちのナイキ」と思わせる親しみやすさがナイキにはある気がする。DX流行りではあるが、ナイキのような「心」を入れたDXも、これからの時代にあるべき一つの姿なのではないか。

山本佳世子
編集局科学技術部
論説委員兼編集委員

AIなら博士人材も引っ張りだこ、という状況は当然として、「ITやエレの大手企業(親御さんも安心なブランド)と競っても、学生をサイバーエージェントに引きつけられる理由は何か」というのが、取材前の疑問だった。その答は、国際会議・論文の発表を推奨(大学の研究と同様の活躍の場が確保できる。通常の企業では研究者でも何かと制約が多い)/給与など待遇は大手と同水準(対価の形で自身の博士号が評価される)/大規模実データが入手できる(大学での研究では扱えない魅力的な研究対象にアプローチできる)ーというものだ。さらに驚いたのは、同社がAIラボ独自の人事労務を実施しており、リーダー(東北大助教からの転職者)ら現場の声を聞き、どうしたら博士人材が力を発揮できるのか考え、新制度を次々と整備している点だ。若手大学教員が、すでに獲得している科研費を携えて同社に転職できるのもそうだし、何かと制約の多い日本学術振興会特別研究員(PDやDC)が、同社の協働研究員という形で参加するインターンシップもそうだ。博士人材にこんなにも寄り添うなんて、他にどんな企業があるのだろうか?

山本佳世子
編集局科学技術部
論説委員兼編集委員

1回目の投票で過半数がとれた要因として総長本人は、「中期と長期で掲げたビジョン」と自らの「気さくさ」を挙げた。これまでの3年半で全学各部署との対話を約110回してきた(コロナ下でありながら)というのは驚きだ。国立大と異なり、早大は総長選出も選挙一本と結果は明確で、 それだけに学内総力結集が期待できるだろう。また「私大連のトップをしたことで、視野が広がった」(本人談)という。冬には私大ガバナンスの在り方で、改めて設置された委員会トップとして、いったん出ていた理不尽な結果を、政府に見直しさせる成果を勝ち取ってもいる。鎌田前総長、白井前々総長と同様、8年を通した革新を大いに期待したい。

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