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水深100メートルに対応、中国製水中ドローンがやってくる

JOHNANが販売
水深100メートルに対応、中国製水中ドローンがやってくる

中国製ドローンの拡販で協力するJOHNANの山本社長(左から2人目)ら

 JOHNAN(ジョウナン、京都府宇治市、山本光世社長、0774・43・1369)は、tiwaki(チワキ、滋賀県草津市)、スカイシーカー(東京都千代田区)と共同で、中国のサブルーが開発した水中飛行ロボット(ドローン)を日本で発売する。漁業協同組合などのノリやカキの養殖施設をはじめ、ダムや港湾施設などの水中点検や環境調査、警察・消防などの需要を見込む。価格はケーブル費用など込みで69万8000円(消費税抜き)。初年度100台の販売を目指す。

 水中走行の安定性に優れたサブルー製水中ドローンに、日本市場に合わせたソリューションやメンテナンスプランをセットで販売。水中ドローンは全長425ミリ×幅330ミリ×高さ220ミリメートルで、本体重量は3・2キログラム。コントロールケーブルを付けて水深100メートルまで潜れる。

 機体前面のカメラは上下60度ずつまで動き、発光ダイオード(LED)ライト2基により、80ワットの白熱電球相当の明るさで深海を照らす。水流がある場所でも対応が可能。水中の画像は「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」で確認でき、潜水や浮上はジョイスティックの操作で行う。

 水中施設の点検作業は、人だと潜水可能深度や持続時間の問題がある。水中ドローンは長時間作業を続けられるため、省力化になる。

日刊工業新聞2019年4月8日

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