軽トラが航空母艦に、農家にドローン利用を促す秘策

ナイルワークスとダイハツ工業が運行管理システムを研究

 ナイルワークス(東京都渋谷区、柳下洋社長、03・6804・8555)は、ダイハツ工業と共同で、飛行ロボット(ドローン)と軽トラックを組み合わせた運行管理システムの研究に乗り出した。農作業のために軽トラの屋根にドローンを乗せて田畑に行き、現場でそのままドローンを飛ばすシーンを想定。荷台から降ろしてセット作業する手間が省けるため時間の節約になるほか、重たいドローンを上げ降ろす必要もないため負担軽減にもなる。農家へのドローン利用を一段と後押しする狙い。

 すでにダイハツ工業と共同で、運転席の屋根にドローン発着ポートを取り付けた軽トラを試作した。ナイルワークスは対象田畑の4カ所地点を最初に入力することで、後は無人飛行できるシステムを開発済み。また、6月に発売する新型ドローンは携帯電話と同じ周波数帯を使うことで、安定飛行を実現している。搭載のカメラやフライトコントローラーがインターネットに接続されるため、数キロメートル離れた場所からでも遠隔操縦が可能だ。

 このドローンを、農家の移動手段として一般的な軽トラにそのまま乗せて運ぶことで、利用価値を向上させる。「軽トラを航空母艦に見立てて、現場でドローンを発進、着陸させられるようにする」(柳下社長)。

 軽トラに乗せて運んだ場合、地表面と荷台との高さの違い、軽トラが移動することによる位置情報の把握などが新たな問題になる。これらを改善しながら実用化を急ぐ。

日刊工業新聞2019年4月3日

  

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