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偏光板フィルム増産、三菱ケミカルGが新設備導入の背景

偏光板フィルム増産、三菱ケミカルGが新設備導入の背景

三菱ケミカル中日本事業所大垣(神田)地区

三菱ケミカルグループは偏光板向け光学用フィルムの生産能力を増強する。岐阜県内の工場に新たな設備を導入し、2027年度下期(27年10月―28年3月)の稼働を目指す。生産能力で年2700万平方メートルを追加し、同社全体の同フィルム生産能力は年1億5400万平方メートルとなる予定。投資額は非開示。液晶ディスプレーの大型化による需要拡大などに対応する。

今回、生産能力を増強するのは、偏光板向け光学用フィルム「OPLフィルム」。三菱ケミカル中日本事業所大垣(神田)地区(岐阜県大垣市)に新たな生産設備を増設する。

OPLフィルムはテレビなどの液晶ディスプレー用偏光板に使用される。供給できるメーカーが限られているほか、液晶ディスプレーの画面サイズの大型化に伴い需要が拡大している。需要増や高品質の要求に対応するため、高い生産性が特徴という新たな設備の導入を決めた。

三菱ケミカルグループは、OPLフィルムを中日本事業所大垣(神田)地区と九州事業所熊本地区(熊本県宇土市)で生産している。

日刊工業新聞 2024年10月21日

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