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翼形状の帆搭載…風力バラ積み船、住重マリン・オリックスが実用化目指す

住友重機械工業子会社の住友重機械マリンエンジニアリング(東京都品川区、宮島康一社長)とオリックスは17日、オリックスが保有するバラ積み貨物船で、風力を活用した省エネルギー運航の実証実験を開始したと発表した。実証期間は2025年1月まで。既存船の燃費向上を図るとともにグリーンエネルギーを活用した風力装置活用の知見を深め、実用化を目指す。

実証実験では、船の甲板上に翼の形状をした帆を搭載し(イメージ)、風力を活用して航海中の船の推進力を得る。ソフトセイルは高さ8メートル、横幅13・2メートルの特殊プラスチック製。風向きに合わせて帆の角度を調整可能。風力を補助的に利用することで、主燃料である重油の使用量を抑えて二酸化炭素(CO2)排出量を削減する。

住友重機械マリンエンジニアリングとソフトセイル製造元のノースセール・ジャパンは、ソフトセイルを含む風力推進補助装置の設計と運航データの解析を担う。オリックスはソフトセイルの設置や運航中の燃費データの測定・収集をする。

日刊工業新聞 2024年10月18日

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