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湘南が“キャッシュレスの街”に

地元の商店・施設にQRコード決済の端末導入を提案
 湘南地域の藤沢・鎌倉エリアをキャッシュレスシティーに―。藤沢商工会議所、鎌倉商工会議所、NTT東日本、ネットスターズ(東京都中央区)は共同で、会議所会員のキャッシュレス決済を促進する取り組みを始めた。2次元コード「QRコード」決済システムの導入費や利用料の料率を低く抑えるキャンペーンを4月末まで実施する。期間中500店舗の導入を目指す。

 藤沢・鎌倉エリアでは訪日外国人や国内観光客が多く訪れる一方、導入コストや手数料の問題で地元商店や施設のキャッシュレス化は進んでいなかった。両会議所は地域ぐるみでインフラを整備することで、訪問者の利便性向上と店舗業務の省力化を一気に進める。

 両会議所はネットスターズが提供する決済プラットフォーム「スターペイ」を会員に提案し、キャッシュレス化を図る。スターペイは専用端末「SunmiV1S」を使って国内外で普及する複数のQRコード決済を処理する。QRコード決済のほかクレジットカードや電子マネーといった複数の決済が一つの端末で処理できるNTTデータの「CAFISArch」も選べる。NTT東日本はWi―Fi(ワイファイ)や光回線など通信環境の整備を支援する。

日刊工業新聞2019年1月25日



QRの導入推進は九州でも


 九州観光はスマホ持っていらっしゃい―。九州のキャッシュレス化を推進する組織「九州キャッシュレス観光アイランド推進コンソーシアム」が発足した。中国などからの訪日観光客の利便性を高める。JR九州や第一交通産業、西日本鉄道など理事企業と金融機関や情報通信事業者など賛助会員で構成する。

 賛助会員の決済方法を集約して事業者に情報提供する。2次元コードの利用など低コストで導入しやすい技術の情報を発信し、商店街や屋台など小規模事業者への普及も目指す。飲食店や宿泊施設、タクシー会社などでも加盟店を増やす。座長となったJR九州の唐池恒二会長は「キャッシュレス環境整備にまい進し、中国人観光客の誘客につなげたい」と述べた。

日刊工業新聞2018年11月8日

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