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新入社員の退職リスクをAIが判定したら離職率低下につながった

ソラストが有効性確認
 ソラストは新入社員の離職を防ぐ取り組みで人工知能(AI)の有効性を確認した。AIで退職リスクが高いと判定された社員に適切な対策を講じたケースでは、それを行わなかった場合に比べ離職率が大幅に低下することが分かった。

 新入社員の面談でコミュニケーションシートに記載されたコメントをAIで解析し、面談者が見逃しそうな文章や表現の機微を捉えて退職リスクを判定する。2017年9月から半年間かけ、AIで判定した社員が本当に退職リスクが高いのかを検証した。

 具体的にはAIで退職リスクが高いと判定した社員約100人を無作為にグループAとBに分ける。Aの社員には面談を追加した上で配置換えやシフト変更の対策を講じた。一方、Bの社員には特別な追加措置を行わなかった。その後、入社後3カ月間の退職者数を比較したところ、Bの離職率が37%だったのに対し、Aは16%にとどまった。

 同社は全国1500以上の医療機関で受け付けなどの医療事務サービスを提供する。新入社員は年約5000人に上り、年7回の面談を行っている。
日刊工業新聞2018年6月7日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
面談者が見逃しそうな文章や表現の機微とはどんなものだろう。どんなAIシステムもそうですが、判断に至る裏側のロジックを知りたい。

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