“エセ関西人”の見分け方。「その靴、直しといて」と言われたら?

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 「その靴、直しといて」と言われたら、修理に出すのかと思う。関西はじめ西日本の一部では「片づけておいて」の意味。生まれ育った地域と違う言い回しに戸惑うことがある。

 テレビなどでよく知られているはずの関西の言葉も、実際は難しい。より正確には聞くより話すのが大変。慣れれば言葉の意味は分かるが「…やねん」と語尾やイントネーションをまねても“エセ関西人”になる。

 以前、乗っていた飛行機が関西国際空港に着いた。客室乗務員が「おおきに」とアナウンスすると、隣のオバサンがすかさず「ニセモンや」とつぶやいた。地元の人は言葉遣いやアクセントの細かな違いから「河内弁」「播州弁」「京ことば」などと聞き分ける。ましてや関西以外の出身者の言葉など簡単に見破られる。

 「来ないか」という言葉一つとっても「きぃひん」「けぇへん」「こぉへん」と地域により言い方が違う。本当に“学習者”泣かせである。結局、ネーティブに近づくことも、ニセモンを極めることも諦めて標準語で通している。

 とはいえ、関西の言葉は感染性が高い。相手の話を聞いているうち、うっかり語尾だけ伝染してしまいがちだ。かくいう小欄も関西人の家人の口調に浸食されつつある。

日刊工業新聞2017年10月3日

COMMENT

明豊
デジタルメディア局
局長

東京出身の芳根京子さんが朝ドラ『べっぴんさん』で関西弁をマスターするのに“めっちゃ“苦労した、と話していましたね。まぁ、関西弁とひとくくりにされるのも嫌でしょうが。ちなみにうちの地元、石川県小松市で「来ないか」は「きまっし」です。

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