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倒産4000件越え…「従前以上に本業の収益力が問われる」

倒産4000件越え…「従前以上に本業の収益力が問われる」

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帝国データバンク(TDB)と東京商工リサーチ(TSR)が10日発表した上期(1―6月)の倒産件数は、TDBが前年同期比31・6%増の4006件、TSRが同32・1%増の4042件で、ともに4000件を超えた。4000件を超えるのはTDBで5年ぶり、TSRで3年ぶり。物価高や実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済本格化によって増加傾向が強まっている。

負債総額はTDBが同48・6%減の9065億8400万円、TSRが同45・3%減の9340億8000万円だった。前年同期にマレリホールディングス(HD)が倒産した反動が表れた。

TDBの業種別は14年ぶりに全7業種が前年同期を上回った。件数は「サービス業」で最も多く、同23・8%増の958件だった。

TSRの産業別も、25年ぶりに10産業全てで前年同期を超えた。「サービス業他」が同36・1%増の1351件で最多だった。

「製造業」は、TDBで同28・4%増の438件、TSRで同37・4%増の459件だった。コストが上昇している影響が出た。

6月単月の倒産件数は、TDBで前年同月比43・8%増の782件、TSRで同41・0%増の770件だった。前年同月を超えるのは、TDBで14カ月連続、TSRで15カ月連続となった。

TDBは「ゼロゼロ融資による公的支援による抑制効果が一巡した」とした上で、今後は「従前以上に本業の収益力が問われる局面に突入する」と指摘する。

TSRは「業績回復の流れに乗れない企業を中心に、緩やかに増加する」とみる。

日刊工業新聞 2023年月7月11日

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