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エンジン不正問題の日野自動車、本社工場敷地3分の1売却の苦境

日野自動車は、本社と隣接する日野工場(東京都日野市)の敷地のうち、3分の1を売却すると発表した。26日開いた取締役会で決議した。財務基盤の安定を図ることが目的。指名競争入札で売却先を決める。契約締結日は2023年3月を予定する。

日野自が売却するのは、日野工場の敷地面積約30万平方メートルのうち、11万4000平方メートル。帳簿価額は1000万円で、譲渡価額や譲渡益は未定。日野市とも検討して「(売却後は)データセンターとして使ってもらう想定」(日野自)という。既に指名競争入札の準備に着手している。

日野自は11年に日野工場の移転を発表。大型・中型トラックの生産機能を古河工場(茨城県古河市)に段階的に移しており、25年をめどに移管を完了する計画。現在、日野工場には部品加工の機能が残っている。


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日刊工業新聞 2022年12月27日

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