グローリーのロボット向けAIがスゴイ。異なる種類の製品や不定形物の高速ピッキングが可能に
グローリーはロボット事業に新たなサービス「不定形物認識技術システム=イメージ」を追加した。重なり合った製品や不定形物に対してAI(人工知能)を活用し、高速でピッキングできる。ロボットシステムインテグレーター(SIer)として、食品業界などへ提案する。
新システムでは、変形するパッケージや、外光やシワなどで同じ物体でも差があるもの、異なった種類の製品などを3Dカメラで認識し、AIによって指定の位置へ向きをそろえてピッキングできる。水平多関節(スカラ)ロボットなどの高速なロボットにも使用でき、提案の幅を広げる。すでに食品業界から受注し、2021年度内に納品を予定している。
グローリーは1―2年前からAIで判断したい製品を1日程度で学習できるシステムを社内で構築し、動作などのシミュレーション環境を整えている。従来はビス留めや、固形物のピッキングなどを得意としてきた。(姫路)
日刊工業新聞2021年9月8日