「毎年50店舗出店」…しまむらが描く出店倍増の戦略とは
しまむらは2024年2月期にグループの出店数を倍増する。23年2月期の出店数23店を50店に拡大する。都市部の店舗開発を進めるほか、リロケーション(移転)やファッションモール(FM)形式の出店拡大により収益性を高める。新たに策定した長期ビジョンの最終年度である30年2月期に向けて「毎年少なくとも50店舗を継続的に出店していきたい」(鈴木誠社長)としている。
しまむらグループの23年2月末の店舗数は2213店。22年度は出店が23、退店が14、改装が3店だった。長期ビジョンでは「既存店の伸長と積極的な出店で商圏シェアを拡大する」(同)としており、24年2月期は出店50、退店26、改装4店で24店の純増を見込む。
内訳はリロケーションが11店、グループの複数事業を組み合わせたFM形式が10施設19店舗。子ども服「バースディ」の新規出店は前期比3倍以上の18店に増やす。首都圏を中心に20年以上店舗開発を担当した星野起明開発2部長を、2月に開発部・店舗建設部統括の執行役員に充てた。
設備投資額も24年2月期は前期比3倍の163億円を計画する。この中には店舗用地取得費の60億円も計上している。
新たに策定した長期ビジョンでは30年2月期に国内売上高8000億円以上、営業利益率10%を目指す。持続的な成長により既存店売り上げの底上げを進めるほか、新規出店戦略では都市部の出店強化と店舗再配置、改装に取り組むことで目標を達成する。(さいたま)
日刊工業新聞 2023年04月06日