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関西大と富士通が推進する「デジタル次世代教育システム」の中身

関西大と富士通が推進する「デジタル次世代教育システム」の中身

グローバルスマートクラスルームでの授業。他キャンパスや海外大学と臨場感のある対話ができる

関西大学は、富士通と富士通Japan(東京都港区)と連携し、デジタル変革(DX)による次世代教育システムを秋に導入する。人工知能(AI)による自動翻訳や複合現実(MR)技術を活用し、制約なく遠隔授業を受けやすい「グローバルスマートキャンパス」を構想する。提携する海外大学と相互に授業を配信し、国内外の学生が共に学ぶ環境をつくる。

大阪府内に点在する各キャンパスをオンラインで結んだ「グローバルスマートクラスルーム(GSC)」の枠組みを整備。対面と遠隔を併用した授業を、秋学期は10―20科目を目標に行う。対話しやすい独自の遠隔会議システムにより臨場感を確保。遠隔でも能動的に参加できる授業を実現する。教員は学生の反応を見ながら授業を進められる。

AIの即時自動翻訳で、どの母語の学生も参加しやすい。アバター(分身)や社交アプリで学生同士の交流も促す。同システムの他大学への提供も視野に入れる。

日刊工業新聞2021年7月1日

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