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東北大は起業家不毛の場所なのか?

中小機構やアクセラレーターと連携し育成
 東北大学は中小企業基盤整備機構や起業支援・育成のアクセラレーターと連携した起業家育成を今秋に始める。起業家育成のノウハウを持つ外部のアクセラレーターを学内にまで呼び込み、学生や若手研究者に創業から事業の成長まで含めた実践的な起業家教育を行う。学内インキュベーション施設に入居する約20社の経営者や、同大ベンチャーキャピタル(VC)の助言と交流を組み合わせ、東北大学ならではの起業家育成の体制を構築する。

 「アクセラレーションプログラム」とは一般的に、起業アイデアを持つ若手人材に対し、ビジネス知識の提供や指導のほか、ビジネスアイデアコンテストの実施や入賞案件に対する資金支援などを行う。

 これを手がける組織がアクセラレーターで、先進の米国を参考に日本でも急増している。日本IBMや富士通ソフトバンクなどの「コーポレートアクセラレーター」や、大企業の協賛を集める専門企業のアクセラレーターなどがある。

 東北大は地域の新事業創出を掲げ、同大VCの「東北大学ベンチャーパートナーズ」や、起業前の試作・共同研究の事業化支援策を持つ。

 このほど文部科学省の新事業「次世代アントレプレナー育成事業」(EDGE―NEXT)にも採択され、学生や研究者に起業へ目を向けさせる活動を本格化する。

 これまで東北大では起業の候補者にとって、技術アイデアをビジネス化する実践力を身に付ける部分が欠けている場合が多かった。アクセラレーターのほか、ファンド出資やインキュベーションの経験豊富な中小機構と連携し起業家を育てていく。
               
日刊工業新聞2017年8月2日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
東北大出身の起業家は少ないような気がする。アカデミックやアーティストは多く思いつくが。文部科学省は2017年度からの新制度「指定国立大学」で東北大学、東京大学、京都大学の3大学を指定した。東北大・青葉山新キャンパス(仙台市青葉区)が産学連携のイノベーション拠点であることが注目された。材料、スピントロニクス、未来型医療に加え、災害科学研究は世界的に価値が高い。単純に東京の起業コピーではなく、この特徴をうまく生かして欲しいところ。

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