丑(うし)の日直前!「安く高くフェイクも」と小売り各社があの手この手

西友は国産ウナギで「チラシ同額保証」、大丸松坂屋は「フェイクうなぎ」、近大は「うなぎ味のナマズ」

  • 0
  • 0
 24日と8月5日は夏の土用の丑(うし)の日。行事食であるうなぎのかば焼きは、暑い時期のスタミナ食として今年も人気だ。一方で養殖うなぎの原料である天然稚魚の漁獲量は減少傾向で、小売り各社や大学が知恵を絞っている。

 【売り上げ好調】
  西友は大サイズの国産うなぎ長焼の売り上げが昨年比1・5倍と好調だ。消費税抜き価格を昨年より200円安い1470円に設定し、他店のチラシに載った商品が西友商品より安い場合にそのチラシの価格で販売する「チラシ同額保証」を国産ウナギで初めて実施した。「長年の取引関係を生かして、量を確保し価格を下げることができている」という。18日にはうなぎ売り場を拡大しており、23、24日は試食販売をするなど攻勢を掛ける。

 コンビニエンス業界でも、ファミリーマートでは昨年より予約の受注状況が好調だ。中国産よりも、鹿児島県産が人気だという。ローソンも蒲焼重のうなぎを今年からすべて国産に切り替えた。消費税抜き価格2759円の「愛知三河産炭火手焼うなぎ蒲焼重」といった高価格帯の商品が人気だという。

 【うなぎ不足】
 一方でうなぎ類の総供給量は2000年頃の15万―16万トンから14年には4万―5万トンに激減している。14年には国際自然保護連合がニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。

 近畿大学は種苗の確保が容易なマナマズに着目し、エサや飼育槽の水質を工夫して「うなぎ味のナマズ」を開発した。有路昌彦准教授は「一般的な食材にしたい」と養殖業者などとの連携で大量生産を目指しており、将来的には市場価格をうなぎの半値以下にしたい考えだ。24日に同大学の養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」で試験販売する。

 マルエツは20―24日に販売したうなぎ商品1点に付き10円を、鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会に寄付する。14年に引き続いての支援で、「絶滅危惧種指定を機に実施を決めた」という。

 【フェイクで勝負】
  大丸松坂屋百貨店は松坂屋上野店や大丸浦和パルコ店で、うな重やうなぎのかば焼きとともに、変わり種の「フェイクうなぎ」をそろえる。うなぎのエキスが入ったかば焼きのたれを使った「蒲焼パン」や、チョコレートとシュークリームの皮を使ったロールケーキ「うなぎロール」、豚バラやいわしの蒲焼弁当などを並べ、土用の丑の日商戦を盛り上げる。

日刊工業新聞2015年07月23日 建設・エネルギー・生活面

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

メーン料理だけでなく「うざく」や「う巻き」もいいです。

関連する記事はこちら

特集