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低迷する日系メーカーの米国新車販売、アナリストが予測する今後

日系自動車メーカー4社合計の1月の米国新車販売台数は、前年同月比10・0%減の約30万台だった。6カ月連続で前年実績を下回り、5カ月連続で全4社が前年割れとなった。半導体不足に伴う車の減産影響などが販売を下押しした。ただ減少幅は2021年12月の同27・3%減、11月の同23・2%減と比べ縮小した。

メーカー別ではトヨタ自動車が同5・1%減と6カ月連続で減少した。減少幅は21年12月の同30・2%減、11月の同25・4%減から改善傾向にある。ハイブリッド車(HV)「プリウス」など電動車の販売は同16・6%増の約4万台と好調で、1月として過去最高だった。電動車の販売比率も同5・1ポイント増の27・0%に高まった。

ホンダは同19・8%減と6カ月連続で2桁台のマイナスとなった。今後の在庫の改善を予想するが「供給状況は依然として流動的」(同社)とした。

調査会社マークラインズによると1月の米市場全体の新車販売台数(推定値を含む)は、同9・8%減の約100万台と、6カ月連続で減少した。野村証券の桾本将隆アナリストは2日付のリポートで米新車販売について「4月から供給改善により急回復する」と予想した。

日刊工業新聞 2022年2月16日