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宇宙船型の無人不動産店舗が増えている

日本エイジェントが出店拡大
宇宙船型の無人不動産店舗が増えている

宇宙船のようなカプセル店舗でじっくり物件選びができる

 日本エイジェント(松山市、乃万恭一社長、089・921・1567)は、商業施設などへ無人の不動産店舗「スタッフレスショップ」の出店を増やす。ロボット店のため無人で、店員に気兼ねなく、じっくり家探しをできるのが特徴。松山市や東京圏に138店あるのを、宇宙船カプセルを模した新デザイン店舗の出店を本格的に展開し、2020年末に300店を目指す。出店地域を拡大するほか、将来はコンビニエンスストア店内にも展開し、1000店を狙う。

 不動産は1件の買い物が高額なので、営業トークにまどわされず、じっくり物件を選びたい人が少なくない。

 不動産探しができるマシンは縦2・0×幅1・5メートル前後のスペースがあれば設置でき、出店が容易。内部には2人が並んで座れるいすと操作画面、モニター画面があり、間取りや家賃、最寄り駅などで絞り込んで希望物件を探す仕組み。

 気になる物件の浴室やトイレ、キッチンなど細かい映像を見ることができ、さらに詳しく話を聞きたい場合はテレビ電話で社員を呼び出し、顔を見ながら音声でやりとりできる。

 エリア内のタクシー会社と契約し、画面上で顧客が見学を予約するとタクシーが迎えに来て、物件まで案内するサービスも計画中だ。

 宇宙船のようなデザインなので見た目には不動産店舗と分からず、新規の顧客開拓が期待できる。
日刊工業新聞2018年11月13日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
確かに最初の物件調べは一人でもしくは家族とかとじっくり部屋探ししたいかも。こういった無人システムが普及すると、不動産の営業マンも単なる物件情報紹介業では立場が難しくなりそうです。

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