阪神阪急HD「学童保育事業」撤退の理由

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アフタースクールKippo(西宮北口店)

阪急阪神ホールディングス(HD)が2021年3月末に学童保育事業から撤退する。学童保育の需要が当初の想定よりも伸び悩んだ上、新型コロナウイルス感染拡大が追い打ちをかけ事業継続が困難になった。現在、アフタースクール「Kippo(キッポ)」を関西地域で3店舗展開し、子会社のライフデザイン阪急阪神(大阪市北区)が運営する。

豊中店(大阪府豊中市)を21年3月末に閉業する。西宮北口店(兵庫県西宮市)、池田店(大阪府池田市)については同年1月中旬で閉業するが、英会話スクールなどを展開するやる気スイッチグループ(東京都中央区)が提供する英語を使った学童保育「キッズデュオ」として運営を再開する見通し。

現在3店舗に通う全小学生数は315人(11月25日時点)。豊中店舗閉業に関しては、近隣のキッズデュオへの紹介を提案するなどで対応する。従業員計50人は、面談の上で阪急阪神HDのグループ企業やキッズデュオへの雇用を紹介する。

特徴としていた職業体験などのニーズが伸び悩む一方、国際化の流れに伴う英会話教育について、社内リソースでは十分に対応できないと判断した。

加えてコロナ禍で、小学校の休校やテレワークで保護者が在宅する状況が増え、学童保育の需要が減少した。教室内の感染症対策におけるオペレーションコスト増も重なった。

キッポは子育てがしやすい沿線地域を目指し、15年に阪急電鉄(現・阪急阪神HD)が事業を開始。駅ナカのコンビニエンスストアでの職業体験や宝塚舞台制作体験など沿線の強みを生かしたサービスで沿線地域での店舗拡大を目指していた。

日刊工業新聞2020年11月27日

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