皮膚ガンから子どもを守りたい、女子大生社長が語る日焼け止め定着化事業

コーセーとのタッグ、カギは保育施設の協働

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日焼け止めを塗る大切さを子どもに伝える絵本を作成

コーセーと啓発・製品開発 幼少期から日焼け止めを

Sunshine Delight(サンシャインディライト、東京都三鷹市、伊藤瑛加社長)は、保育施設向けの日焼け止めをコーセーと共同で開発している。歌や絵本の教材をセットで提供し、日焼け止めをつける習慣を幼少期から定着させる。現役大学生でもある伊藤社長に事業の狙いを聞いた。(門脇花梨)

―コーセーとの協業のきっかけは。どのような製品の展開を検討していますか。

「コーセー主催のアクセラレータープログラムに応募し、紫外線(UV)から美と健康を守るプロジェクトとして採択された。子どもたちが安心して使える、肌に優しい日焼け止めを作る。コーセーの協力で最低限の成分で作る予定だ。大容量化し、シャンプーのように押せば出てくるポンプ型容器に入れて塗れるようにする」

―子どもたちが自分だけで塗るのがポイントだそうですね。

「日焼け止めを塗る大切さを学んでほしいと思い、むらなく塗るための遊び歌や絵本を作った。保育園などの施設に日焼け止めとセットで提供する。保育士が塗ってあげるのでは労力がかかる。子どもたちが自ら塗る仕組みは重要だ」

―保育施設との協働がカギとなります。

「今後、製品開発にあたって保育施設との連携が必要になる。日焼け止めを使ってもらってフィードバックをもらう。良い点だけでなく、改善点も話せる関係性でなければならない。最終的には顧客になるが、まずは協力関係を築きたい」

―なぜ幼少期から日焼け止めを塗るのが大切なのですか。

「太陽光に含まれるUVは美容に悪いと思われがちだが、肌の健康にも大きく関与する。世界保健機関(WHO)も子どもの時の日焼けは後年、皮膚がんなどを発症するリスクを高める原因になりうると警告している。また、生涯に受けるUV量の半分は18歳までに浴びると公表している」

―日焼け止めを普及させるために何が必要だと考えますか。

「日焼け止めを塗ることの大切さを大人に分かってもらうことだ。現状は日焼け止めの持ち込みすら禁止の保育施設が多い。将来的にはうがいや手洗い、アルコール消毒のように習慣にできればよいと思っている」

サンシャインディライト社長・伊藤瑛加氏

【チェックポイント/保育施設との協力不可欠】

外で遊ぶ機会の多い子どもこそ、日焼け止めが必要という若い世代に浸透しつつある考えが、ビジネスにつながった。近年、子どもでも使える日焼け止めが相次いで発売されており、流れに乗れば爆発的な普及拡大もありうる。ただ、日焼け止めを習慣化させるには保育施設の協力が不可欠だ。それだけに協力関係の構築が成長のカギを握ることになりそうだ。日焼け止めの普及という明確な計画と信念を持つ女子大生社長の今後に注目したい。

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