尿酸が女性の肺機能を保護、熊本大が発見

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熊本大学大学院薬学教育部などは、生体内の抗酸化物質の一つである尿酸が、加齢や肺の病気に従って低下する女性の肺機能を保護する働きがあることを発見した。肺病のマウスの血中尿酸値を上昇させたところメスのマウスの肺病の状態が改善した。

一方、高齢者の人間ドック受診データから、血中尿酸値が高い女性または尿酸高値を引き起こす遺伝子を持つ女性は、肺機能が高く維持されることを見いだした。尿酸による肺の保護作用はオスのマウスや高齢者の男性では認められなかった。

尿酸は一般に痛風や腎臓病などを引き起こす物質としての印象が強い。一方で生体組織に障害をもたらす酸化ストレスを弱める抗酸化物質でもある。

抗酸化機能はさまざまな肺疾患の進行を遅らせることが知られている。

同薬学教育部の首藤剛准教授は「今後、肺における尿酸や抗酸化物質の働きをあらためて見直すことで男女差に考慮した健康増進や肺疾患への応用が期待される」としている。

日刊工業新聞2020年5月29日

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熊本大学大学院 尿酸

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