コンビニ各社が狙うのは「健康×カレー」!女性人気を獲得
大手コンビニエンスストアが健康志向に合わせたカレーの新商品を相次ぎ発売している。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で、自宅で食事をする機会が増加。健康を意識した食事をとりたいニーズがより高まるとみて、新たな需要を取り込む。
ファミリーマートは大豆ミートを使うことで肉を一切使わない弁当「大豆のお肉!キーマカレー」(消費税込み498円)を東京都と神奈川県の一部店舗で発売した。大豆ミートやレンコンのほか、付け合わせに甘煮のニンジン、カボチャなどを添えた。同品は日本ベジタリアン協会推奨マークを取得ずみ。
畑の肉と言われる大豆は植物性たんぱく質などの栄養が豊富で女性に人気がある。同マークを取得し、3月に発売した「ベジバーグ丼」の販売が終了後、大豆ミート使用の商品を希望する声が多く、今回のキーマカレー発売につながった。
セブン―イレブン・ジャパンも1日に必要な野菜の2分の1の量がとれる「1/2日分の野菜!スパイスが香るスープカレー」(同498円)を発売した。緑黄色野菜のほか、食物繊維が豊富なもち麦を使用している。
安全、安心、健康にこだわった「カラダへの想いこの手から」シリーズの新商品で「お客さまの健康志向に応えるべく発売した」(セブン―イレブン)。
ローソンはうま味調味料、香料、着色料不使用のレトルトカレーシリーズに、「1/2日分の野菜が摂れるカリー185グラム」(同298円)などを追加発売した。12種類の野菜を使用した。19年10月に発売した同シリーズは、「外出自粛の中、自宅では作れない本格的なカレーが食べたい」などの理由から、購入客の半数以上は女性だった。
気温が高くなるとカレーの販売が伸びることもあり、各社の商品開発競争も激しくなりそうだ。
日刊工業新聞2020年5月22日