総力戦!コロナと戦う中小企業の製品・技術まとめ #04

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マスク専用洗剤「マスクスッキリ洗剤」

新型コロナウイルスの感染拡大防止の切り札として、中小企業が独自に開発した製品・技術に熱視線が注がれている。独自の技術力を基に、感染予防に欠かせないマスクや消毒液、飛沫(ひまつ)拡散防止板などを開発。需要が急増していることから、各社は増産に乗り出す。

増白剤・漂白剤・香料使わず

E・T・I マスク専用洗剤

E・T・I(浜松市中区、杉山典男社長、053・424・9494)は、マスク専用洗剤「マスクスッキリ洗剤」を発売した。蛍光増白剤、漂白剤、香料を使わないため洗濯後のにおいが残らない。新型コロナウイルス感染拡大で、マスク不足から同じマスクを複数回使うことが多いため専用洗剤を開発した。同社通販サイトから購入できる。送料別で100グラム入りで消費税込みの価格660円。

約35度Cのお湯500ccに洗剤1グラムをよく溶かす。マスクを入れて数回押し洗いをし、約1時間つけ置きした後、再度洗う。抗菌剤が入っており、マスクに付いた汚れや細菌などの洗浄効果を期待できる。不織布マスクやコットンで作った手作りマスクなどに使える。

生地が伸縮、顔の形にフィット

河島製作所 エラストマー製マスク
繰り返し使える弾力ゴム製マスク

河島製作所(大阪府東大阪市、河島直也社長、06・6789・5656)は、繰り返し使えるエラストマー(弾力ゴム)製マスクを発売した。エラストマーは伸縮し、顔の形状に合いやすい。消費税抜きの価格は取り換え用ガーゼ5枚セットで580円。当初生産した5000個を完売し、追加注文も1万個を超えた。インターネットで直販している。

3次元(3D)プリンターで短期間に試作し完成した。デザインや量産用の金型も含めほぼ一貫生産する。取り換え用ガーゼは不織布製で、ドラッグストアや100円ショップなどで追加購入できる。衛生的に管理すればハンカチやティッシュなどでも代替できるとする。サイズはレギュラーと小型の2種類。カラーは白。

形状改良、フィット感向上

下田メリヤス ニット製マスク
口に当たる部分は2重構造で、内部にガーゼなどを入れられる

下田メリヤス(東京都八王子市、下田倍夫社長、042・665・0610)は、ニット製マスクを発売した。洗濯が可能で、形状を独自改良したことにより顔へのフィット感を高めた。消費税抜きの価格は100枚1セットで1枚当たり750円(1000枚以上の価格は個別対応)。年間3万枚の販売を目指す。

口に当たる部分は2重構造で、内部にガーゼなどを入れられる。4月中旬から販売を開始。口コミで広がり、累計5000枚を販売した。「一日でも早く顧客に納品したい」(下田社長)とマスク需給が行き詰まるなかで奮闘を続ける。

同社は1916年創業。主にニット製のネクタイ、マフラーのOEM(相手先ブランド)生産を手がける。

肌触りよい自社ブランド品

木玉毛織 綿100%マスク
綿100%オーガニックマスク「ガラボウのマスク」

木玉毛織(愛知県一宮市、木全元隆社長、0586・68・1131)は、肌触りのいい「ガラボウのマスク」の企画・製造、販売を始めた。綿100%オーガニックマスクで、「毎日マスクをつけており、肌が荒れてしまった」という声から生まれた。ガラ紡で紡いだ糸をシャトル式の織機「ションヘル」で織り上げた、風合いのある生地が特徴の自社ブランド「nicori(ニコリ)」の新製品。ニコリは肌が敏感な赤ちゃん商品を中心に、寝具やタオルなどを展開する自社ブランド。3月から販売をはじめ、約500枚生産した。

サイズはS、M、Lの3種類。ヤフーショッピングのみで販売中。消費税抜きの価格は送料込みで1200円。

心地よい装着感・耐洗浄性実現

小林縫製工業 インナー素材使用マスク
洗浄して繰り返し使用できる

小林縫製工業(栃木市、小林雄一社長、0282・24・0018)は、独自のインナー向け素材を使用した布製マスク「ピーチテックオフィス」を発売した。同社は女性用下着などを手がけ、肌に優しい高機能素材「ピーチテック」を開発。超極細の綿糸などを特殊な技術で編み込むことで心地よい装着感に加え、耐洗浄性や蒸れにくさを実現した。

マスクは洗浄して繰り返し使用でき、耳に掛けるゴムの長さが調節可能。価格は2枚セットで3000円(消費税込み)。一般販売前は従業員らに配布し、地元自治体や医療・福祉施設などに寄贈した。生産能力は月産約6000枚を見込む。電子商取引(EC)サイトを通じて販売している。

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