化粧する男性たち。有望市場へ身だしなみやおしゃれ提案

まだ全体の5%。「ジェンダーレス」の浸透も背景に

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銀座シックスに出店した「SHISEIDO」。男性用化粧品もそろえた

シンプル・手軽な白髪染め


30―44歳男性をターゲットにしたホーユーの「メンズビゲン ワンタッチカラー」

 白髪が気になり始めたけれど、どんな白髪染めを選べば良いのか分からないといった30―44歳男性の悩みに対応した新商品でエントリー層を狙うのは、白髪染め商品を販売するホーユー(名古屋市東区、水野真紀夫社長、052・935・9556)だ。

 同年齢層は髪に白髪が交じる“ちらほら白髪”が気になり始めるが、「『白髪染めは面倒』『いかにも白髪染めという商品は買いづらい』との抵抗がある」(ホーユー)と分析。2月に発売した新製品「メンズビゲン ワンタッチカラー」はブラシとボトルを一体化した容器を採用し、髪を解かしながら片手で簡単に塗れる。

 パッケージも男性が店頭で手に取りやすい男性化粧品を意識したシンプルなデザインを採用。若い世代にアピールするため、テレビCMのイメージキャラクターに俳優・タレントの滝沢秀明さんを起用するなど、40―50代を中心に支持を得ている従来の白髪染めからイメージを刷新した。

ヒゲのデザイン楽しめるトリマー


フィリップスの吸引システムを備えたヒゲトリマー

 毛繕いを意味する英語「グルーミング」から派生して、男性がヒゲや体毛を自身で整える「メンズグルーミング」も盛り上がっている。最近はヒゲの手入れとして全てそる(シェービングする)だけでなく、ヒゲをデザインして楽しむ(トリミングする)男性も多い。フィリップスによると、16年上半期のグルーミング市場は数量ベースで前年比31%増加した。

 同社は日本法人などを通じ、2ミリメートル単位・5段階で毛の長さ調節ができるボディーグルーマーや、ヒゲ吸引システム搭載でヒゲそりの面倒な後片付けを簡単にしヒゲトリマーを販売。男性のニーズに合った製品を販売してメンズグルーミングの需要取り込みを図っている。
(文=山下絵梨)

日刊工業新聞2017年4月19日

COMMENT

男性用化粧品市場は年々、規模を拡大しているものの、化粧品全体に占めるシェアは4・9%(2015年度、矢野経済研究所調べ)にとどまる。その分、女性に比べ潜在顧客も多いと見られ、成長が期待できそうだ。 (日刊工業新聞第二産業部・山下絵梨)

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