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インドネシアで「ギャッツビー」認知度8割、なぜ?

インドネシアで「ギャッツビー」認知度8割、なぜ?

インドネシアで生産するギャツビーなど男性化粧品

 マンダムはインドネシアの製造・販売拠点を核として、アジアを中心に10カ国で事業展開する。「ギャツビー」ブランドはインドネシアなど多数の国で認知率が8割を超えて、男性化粧品のトップブランドになっている。

 マンダムの海外販売品は現地生活者のニーズに応じた商品設計が基本。各国の一般大衆層を対象に、現地のライフスタイルなどを調査し、日本で基本処方した素材を基にインドネシアで研究開発する。

 海外売上高の大半を占めるインドネシアでは、日本と同じギャツビーでも同国の男性が好む男性的な香りに改良する。

 海外商品は、1人当たりのGDP(国内総生産)の高い韓国や台湾などと、低い国に2区分し、投入する。有地達也常務執行役員(海外事業統括)は「1人当たりのGDPの高い国、低い国でも都市部は、日本製の商品を水平展開し、それ以外の国や地域はインドネシアで開発した商品を販売する」と語る。

 参入国での販売は、最初にギャツビーのブランドを現地に定着させ、次に顔やボディーケア商品に広げていく方針。ベトナムやカンボジアなどは男性化粧品を中心に市場育成を図っている。

 一方、女性化粧品の海外販売にも力を入れ、「ビフェスタ」ブランドのスキンケアなどを各国に水平展開する。インドネシアでは男性と女性の化粧品の売上比率が半々となり、女性化粧品の販売も急速に伸びている。「すでに参入している国では、男性化粧品販売をベースに、女性化粧品を強化していく」(同)考えだ。
(大阪・香西貴之)
日刊工業新聞2016年12月6日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
男性化粧品から開拓し、女性化粧品に広げるとは意外でした。「男性的な香り」とはどんな感じなのでしょうか。

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