北海道新幹線の札幌延伸へ、JAL・JR北海道など魅力発信で連携
2030年度末を目指す北海道新幹線の札幌延伸に向け、整備主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構、日本航空(JAL)、JR北海道の3者は、共同で事業を盛り上げていく。JAL便と新幹線で移動し、トンネルの建設現場などを見学するツアーを6月に実施するほか、機内誌・車内誌などを通じて延伸の特集記事を掲載するなど、北海道の魅力や価値を発信する。
3者と道知事を会長とする北海道新幹線建設促進期成会は、6月18―20日および19―20日に小樽市内のトンネル建設工事や、北海道で唯一の新幹線車両基地・函館車両基地などを巡るツアーを実施。参加者に北海道新幹線の現在と未来を体感してもらう。
北海道新幹線は2016年3月に新青森―新函館北斗間(149キロメートル)が開業しており、残る新函館北斗―札幌間(211キロメートル)が建設中だ。北海道と全国を結ぶ交通ネットワークが充実することで、道内観光客の増加が期待できる。3者は今後も継続的に連携し、広く社会課題や地域の課題解決に取り組む。
日刊工業新聞2022年5月20日