阪急がホームで列車内状況を表示、混雑緩和につながるか
阪急電鉄は28日、十三駅(大阪市淀川区)の神戸本線下りホームに車両ごとの混雑度を表示するモニター2台を設置し、乗客へ案内を始めた。1月に開始した混雑度可視化実験の一環。モニターは3月末まで設置し、車両ごとの混雑分散につながるか検証する。
乗客のスマートフォンから出る無線通信を基に列車内の混雑状況を解析し、5段階に色分けして可視化。前の駅を通過したタイミングでモニターに混雑度を表示する。
実験は東京工業大学が開発した混雑度解析技術を活用した。都市交通事業本部都市交通計画部の富永憲課長はは「混雑状況を表示することで、本当に人が(空いている車両へ)動くのか検証したい」と話す。実用化については未定としている。
日刊工業新聞2022年3月1日