ドローン×AIで風力発電ブレード点検、日立子会社が売り上げ70億円狙う
日立パワーソリューションズ(茨城県日立市)は、飛行ロボット(ドローン)と人工知能(AI)を用いて風力発電設備のブレード点検・保守計画立案、補修を一貫提供するサービスを4月1日に始める。設備停止期間を従来比3分の1に短縮できるという。2024年度までに風車保守事業全体で年間70億円の売り上げを目指す。
今回のワンストップサービスは産業用ドローン活用実績の豊富なセンシンロボティクス(東京都渋谷区)と共同開発した、ドローンとAIによるブレード点検システムを採用する。ドローンの飛行ルートを自動作成し、風車のブレードごとに5方向から高精細に撮影する。その画像データをAIで解析して損傷状態を評価することで、設備停止期間を短くできる。
また、日立グループとして累計860基の風力発電設備の受注実績から得た保守計画立案や補修ノウハウも生かし、ブレードの最適な維持管理を実現する。価格は個別見積もり。
日刊工業新聞2022年2月10日