ESG発信を強化するパナソニック、社長の決意

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CESで新コンセプトを発表する楠見社長

パナソニックがESG(環境・社会・企業統治)の発信を強化している。5日には楠見雄規社長が米家電・IT見本市「CES」で新しい環境コンセプトを発表。続いて6日にはサステナビリティー(持続可能性)経営説明会を開いた。

新コンセプトは「グリーンインパクト」。同社グループの事業活動に関連した温室効果ガス排出量は1億1000万トン。世界全体の電力消費に伴う排出量の1%に相当するという。照明やエアコンなど同社製品が使われたことで消費した電力を合計すると8000万トン以上の排出になるためだ。この負の影響を“ポジティブインパクト(正の影響)”に変える思いをコンセプトに込めた。

製品の省エネ化は当然として進めるが、消費する電気を再生可能エネルギー由来に切り替えないと“正”への転換は難しい。説明会で楠見社長は「(電力の)需要サイドからの働きかけが社会へのインパクトになる」と語り、再生エネの普及を訴える決意を示した。

アップルなど米IT企業は先頭に立って世界に脱炭素化を訴えてきた。パナソニックの影響力にも期待したい。楠見社長はCESで気候変動に対して行動し、「より豊かな暮らしを未来の世代に約束する」と誓った。

日刊工業新聞2022年1月14日

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