旅行・航空大手が採用再開へ、ポストコロナ対応に動き出す
旅行や航空大手で採用活動の再開に向けて検討する動きが出てきた。日本旅行は、2023年度入社の新卒採用を計画する。日本航空(JAL)は客室乗務員(CA)や空港におけるグランドハンドリングといった職種で採用再開を検討する。
日本旅行はコロナ禍の影響で22年度入社の新卒採用は見送った。新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら、23年度入社で30人程度の採用を視野に入れる。
JALも今後、航空需要が回復した場合、人員が不足になる可能性があるとし、コロナの影響を見ながら「再開を検討したい」(赤坂祐二社長)としている。
コロナ禍前の水準には及ばないものの、旅行需要は回復傾向にある。JTBによると、年末年始(23日―22年1月3日)の国内旅行者数は前年比80%増の1800万人と予想する。新たな変異株「オミクロン株」など不透明要因はあるものの、旅行、航空各社ともにポストコロナを見据えた対応を進める。
日刊工業新聞2021年12月15日