あの「アロンアルフア」に新製品。耐熱・耐水性が向上
東亞合成は家庭用瞬間接着剤「アロンアルフア」シリーズに、従来品と比べて耐熱・耐水性を向上させた新製品を投入する。容器の形状も刷新し、フタの開け閉めなど利便性を高めた。水回りや熱がかかりやすい部分の補修などを主なターゲットに、ホームセンターやドラッグストアなどで順次販売する。価格はオープン。
新たに投入するのは「タフパワー」で、接合部分の密着性を高める成分を含有し、ステンレスなど鉄同士であれば従来比約2―4割増の120度Cまでの耐熱性を持たせた。また、アルミ同士を接着して60度Cの温水中に7日間放置しても強度を保つなど耐水性にも優れる。硬質プラスチックや合成ゴム、金属、陶器など幅広い素材の接着に対応する。
長期利用を見据えた品質維持のため、容器はこれまで二重構造にしていた。一方、タフパワーは密閉性を高めることで、品質を保ちながら、ワンステップで開封できるようにした。また、液の押し出し部にエラストマー素材を採用することで使用量の微調整を可能にした。容器サイズやブランドカラーの黄色は変えずに“アロンアルフアブランド”のイメージを維持させた。
東亞合成は1963年から瞬間接着剤の製造を手がける。家庭向けアロンアルフアは21年で発売から50周年を迎えた。
日刊工業新聞2021年9月22日