フォルクスワーゲンが公開した「小型EV」コンセプトカーの全貌
独フォルクスワーゲン(VW)は、小型電気自動車(EV)「ID.LIFE(ライフ)」のコンセプトカー(写真)を公開した。市販モデルを2025年に発売予定で、価格は約2万ユーロ(約260万円)を見込む。現時点でVWが品ぞろえするEVと比べて最安値となる。若年層の価値観や生活スタイルを考慮し、内外装にリサイクル素材を活用したほか、フロントガラスに映画やゲーム画面を投影できる機能を用意し運転以外の体験価値も高めた。
同社のEV専用プラットホーム(車台)「MEB」をベースに開発。MEBを用いた車両で初めて前輪駆動を採用した。1回充電当たりの航続可能距離は約400キロメートル。
インストルメントパネルの操作系は、スイッチやボタンをほとんどなくして、ステアリングホイールに搭載したタッチ式のパネルに多くの機能を集約した。カーナビゲーションシステムなどは、連携させたスマートフォンやタブレット端末を通じて操作する。
日刊工業新聞2021年9月8日