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ブリヂストンが投資精査「専門人材」の配置を世界各地に広げる理由

ブリヂストンが投資精査「専門人材」の配置を世界各地に広げる理由

ブリヂストンは3年間で計7000億円の戦略投資を計画

ブリヂストンは、投資内容を精査する専門人材を各地域に配置する。地域別事業ユニットで判断する投資案件について、金額などの妥当性をより厳正に判断できる体制を整える。すでに日本、米国には専門人材を配置しており、年内にも対象を欧州、アジアにも広げる。同社は2023年までの3年間の中期経営計画で、計7000億円の戦略投資を計画する。専門人材によるチェックを効かせ投資効果の最大化を図る。

ブリヂストンは1月、投資の管理強化を目的とした専門部署「グローバルコントローリング機能」を新設した。金融機関出身者など専門知識を持つ人材が所属。投資額や事業計画の妥当性を精査して、投資成功の確度を高める役割を担う。

地域別事業ユニットを超えて本社部門が管轄する大型投資や、新分野への投資案件に対する監督業務を開始した。併せて地域別事業ユニットが判断する比較的小さな投資案件のチェック体制の構築にも着手。まず日本、米国にグローバルコントローリング機能所属の専門人材を配置した。

欧州、アジアについても、今後それぞれ最大3人程度を配置する方針。米国と同規模の体制になる。日本は本社機能があるため、他地域よりも多い9人が在席している。

現在の中期経営計画では、収益性回復を課題に挙げ、地域別事業ユニットが判断を担う少額案件であっても、より厳しく投資対効果を精査する方向にかじを切った。本社部門が管轄する大型投資の基準額を引き下げる措置も行った。

日刊工業新聞2021年7月1日

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