デンソーが空調配管の生産体制を増強する理由

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デンソーエアシステムズが増強した、安城工場

デンソーは、電動車向け空調用配管の生産体制を増強する。空調用配管を手がける完全子会社、デンソーエアシステムズ(愛知県安城市)が安城工場(同)を増築。クリーンルームを設置し、電気自動車(EV)などで要求される清浄度の高い生産方式に対応する。生産能力は現状を若干上回る月12万台を予定する。5月に一部稼働を開始し、2022年までに全体の稼働を目指す。

デンソーはアルミ製空調用配管で、電動車向け製品の比率が高まっている状況に対応する。デンソーエアシステムズ安城工場の生産ラインを計10ラインにする計画。同工場には10%程度の能力増強余地がある。受注状況などに応じ25年までを視野順次生産能力を引き上げる方針。

増築分の建屋面積は約2000平方メートルで、既存建屋と合わせて生産ラインを再編する。既存の建屋では組み付けや加工などを手がけている。今回、新たにクリーンルームを設ける。配管を曲げたり部品を組み付けたりする工程でクリーン化に対応する。クリーン対応ラインの設置は初めてだという。

電動車、特に大容量の車載電池を搭載するEVでは熱の発生が大きくなる。熱を逃がすための回路が複雑化するのに伴い配管製品の種類も拡大している。デンソーエアシステムズで電動車向け製品の比率は現状で5%程度を占め、今後も増えていく見通しだ。

日刊工業新聞2021年5月21日

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