デンソーがキャリア転身で新制度、CASE対応強化で1000人配置転換へ

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デンぺソー公式ページより

デンソーは自動車業界の新潮流であるCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)への対応強化を見据え、社員の能力開発やキャリア転進を支援する新制度を導入した。数年後にハードウエアを中心とする技術者を数百人規模でソフトウエア人材にシフト。既存の人材の事業領域変更も含め、1000人をCASEなどの成長領域に配置転換することを目指す。CASE時代を見据えたキャリアシフトの動きが自動車業界で広がりそうだ。

デジタル変革(DX)の加速により、産業界全体でソフト分野の人材は不足している。優秀な人材の争奪戦は激しさを増す見通し。ハードを中心とする既存の事業、技術分野からのキャリア転進は課題の一つだ。デンソーはソフト以外の技術分野からのキャリア転進支援プログラムと、ソフト関連のスキルを高めるキャリア開発プログラムの両輪でソフト人材を強化。開発環境やサービス開発など今後必要となる技術領域を定め、技術の専門性と技術レベルを組み合わせた能力マップを作製。技術者はこれを基にスキルアップやキャリア構築を行う。

キャリア転進支援プログラムでは、半年ほどかけて技術訓練などを行った上で配属する。キャリアの再構築やキャリア転進に挑戦しやすい土壌を整える。すでに機械系など20人程度の技術者を対象にプログラムを実施し始めた。人材を柔軟に成長領域へ振り向けられるようにし、事業ポートフォリオ変革につなげる。

デンソーはメカトロニクスやエレクトロニクスの領域を強みとする。一方、トヨタ自動車がソフトによる機能拡充を見越してハードウエアを設計開発する「ソフトウエア・ファースト」を掲げるなどソフトの重要性は高まっている。そこでデンソーは1月に「ソフトウェア改革推進室」を新設するなどソフト分野の強化に乗り出している。

日刊工業新聞2021年4月27日

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