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夫婦の時間増えたけど、同僚との雑談は減った…テレワークの実態とジレンマ

また医療介護の40代女性(東京都)からは、「断捨離。当初はローテーブルで業務をしていたが、デスク+チェアにした。姿勢も良くなるし、部屋もすっきり片付けたので集中できる環境をつくった」との意見のほか、「背後にヨガマットを置いておき、疲れたらすぐにストレッチなどができるようにしている」(IT・コンピューター関連の40代女)、「疲れた場合には3-5分寝ることで急に回復できる」(メーカー勤務の30代男性)という意見も。快適な仕事環境やリフレッシュの方法として参考になりそうだ。

前述の村田氏は、「疲れた場合には3-5分寝ることで急に回復できるというのは、すごく上手にTWをしていると感じた。TWでも法定休憩時間は取得する必要がある。労働時間が6時間を超える場合、少なくとも45分、8時間を超える場合は少くとも1時間が必要だ。その間に何をするかは本人の自由で、指揮命令下にあってはいけない。寝ようが運動をしようが構わない」とコメントする。

最後に「今後もTWを続けたいと思いますか」(問12)では、「思う」と回答した人は22・1%と「思わない」とした人(9・7%)より2倍以上多かった。全年代で同様の結果が出ている。もちろんTWしやすい業種や職種があるものの、いったんTWを始めた人は今後も続けたいと思う傾向が強いようだ。

テレワークを実施した人は継続したいと思う人が多い

コロナが収束してもテレワーク推進の流れは変わらない

村田氏は今後のTWのあり方について、「ワクチンの接種が広まって新型コロナの流行が収束したとしても、TW推進の流れが元に戻ることはない。就職や転職の際にTWをできるかを考慮するというアンケート結果もある。また、TWを導入しなかったために、例年より離職者が多く出たという話も聞く。こうした自体を防ぐためにも、TW時代にあった社内の制度やルールづくりを整備していく必要がある。極端なジョブ型ではなくて役割等級制度を導入し、成功した中小企業もある。参考にしてみたらどうだろうか」とアドバイスする。

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小川淳
小川淳 Ogawa Atsushi 編集局第一産業部 編集委員/論説委員
テレワークについてYahoo!ニュースとの連携企画のアンケート結果と分析です。自由記述の回答がとても参考になりましたね。「気分の切り替えのスイッチを作る。私は勤務時間中は腕時計をつける」(IT・コンピューター関連の40代女性)、「断捨離。当初はローテーブルで業務をしていたが、デスク+チェアにした。姿勢も良くなるし、部屋もすっきり片付けたので集中できる環境をつくった」、「背後にヨガマットを置いておき、疲れたらすぐにストレッチなどができるようにしている」(IT・コンピューター関連の40代女)、「疲れた場合には3-5分寝ることで急に回復できる」(メーカー勤務の30代男性)といった声はとても面白かったです。 今後、コロナが収束してもテレワークは確実に進みます。これを機に、制度やマネジメントのあり方を企業は見直す必要がありそうです。

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