コマツが建機技術を活用し農機拡販、アジアに広がる農林業のスマート化

  • 2
  • 4
自動運転植林機「D61EM-23M0」

コマツは農業・林業用機械の事業展開を加速する。農業向けでは情報通信技術(ICT)搭載の農業ブルドーザーや湿地帯向けブルドーザーを開発済みで、国内とアジアで展開。林業向けは伐採・搬出作業の生産性向上に寄与する機械に加え、植林作業用機械の新商品を拡販する。建設機械で培った要素技術を活用。ICTによる農林業のスマート化の時流に乗り、政府の導入支援策も期待できるとみて市場機会を探る。

農業ブルドーザーはコマツの地元である石川県との連携協定をきっかけに開発。クローラーがあるため見た目の印象と違って田を傷めず高精度に土を均平化。V溝直播で鳥などの食害も防ぎ、生産性を大幅に向上できる。

19年9月には粟津工場(石川県小松市)で生産したブルドーザーをインドネシアに初輸出。湿地帯作業に対応するため接地面積を大きくした新機種で、稲作試験に取り組んでいる。茨城大学とも水稲栽培の共同研究を進めている。

林業機械では油圧ショベルベースの「PC130F」や、傾斜地にも対応できる集材作業車「フォワーダー895」を発売済み。加えて植林作業向けに自動運転植林機「D61EM―23M0」や地ごしらえ用機械「D85EX」を開発している。

生産性や安全性を高めるための林業のスマート化に加え、環境保護や二酸化炭素(CO2)排出削減活動の一環でプラスチック代替の木材需要が増えると予想。植林需要はブラジル、インドネシアなどが有望とみて販売を強化する方針だ。

【関連記事】 建機業界が大注目する異色のレンタル会社

キーワード
ICT 農林業

関連する記事はこちら

特集