豊臣機工がシール貼りロボットを外販、売りは人手の2倍の精度

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豊臣機工が外販を始める、ロボットによるシール貼り付けシステム

豊臣機工(愛知県安城市、後呂幸彦社長、0566・97・9131)は、自社の自動車部品生産用に開発したロボットによるシールスポンジ材の貼り付けシステム「ロボットスポンジシーリング」の外販を始めた。人手の熟練作業を自動化し生産性や精度を向上できる。ロボットシステムのトライエンジニアリング(名古屋市守山区)、機械商社の進和と連携し、非自動車を含む多様な用途を開拓、新たな収益源に育てる。設備の外販は同社で初めて。

アーム先端に取り付けた専用ヘッドが帯状シールを保持し、剥離紙を剥がしながら曲面形状の加工対象物(ワーク)の任意の位置にシールを自動で貼り付ける。貼り付け精度はプラスマイナス0・5ミリメートルと人手の2倍。消費税抜きの価格は仕様で異なり500万円から。トライエンジが設計・製作・販売、進和が販売を担当し、年30台の販売を目指す。

豊臣機工は自動車の量産・補修用部品、プレス金型や車両試作を主力とする。2014年に生産工程革新の専任部署を新設。フロントガラス下の部品(カウルトップパネル)に防水シールを貼り付けるロボットシステムを自社用に17年に開発した。習熟に約4週間かかった手作業を自動化でき操作も簡単。生産性も2割強高めた。

トライエンジと進和の協力で複数車種対応の汎用タイプを19年に稼働。他社でも多目的に使えるよう耐久性なども高め、このたび外販を決めた。カウルトップパネル以外の自動車部品、エアコンや制御盤などの非自動車向けの需要も見込み、用途に合う仕様のシステムを幅広く提供する。


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日刊工業新聞2020年11月18日

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