双腕そばゆでロボット登場! 省人効果はこれまでの倍に
コネクテッドロボティクス(東京都小金井市、沢登哲也社長、03・4520・5786)は、新型のそばゆでロボットを開発した。アームの本数を1本増やして計2本にし、人手で行っていた、そばをテボ(ゆでざる)に入れる工程もロボット化した。省人化効果は従来の0・5人分から1人分に高まる。
福岡市博多区のマリンメッセ福岡で、11日から開かれる食品工業見本市「フードスタイル福岡2020」に実機を出展、客反応を見てレンタル販売価格などを決めたい考えだ。
そばゆでロボットはJR東日本の東小金井駅(東京都小金井市)の駅そば店で3月に設置、実証データを蓄積してきた。店員がテボに生そばを入れて設置しておけば、ロボットがゆで、洗い、締め工程を連続作業で自動で行う。そばをゆでる能力は毎時150杯。駅そば店は細長いレイアウトのため、アームロボットを壁面に設置して導入できるように工夫している。
東小金井駅の実証実験を踏まえ、よりロボットの自動化範囲を広げて省力化できる工程を検討し、双腕ロボットの開発に至った。現在アーム1本のモデルは月額レンタル価格が11万円(消費税抜き)だが、新型ロボットの価格は具体的な省人化効果や時間などを計測しながら決める考え。
日刊工業新聞2020年11月11日