超音波センサーで測定、マグネットローラーで吸着…ウィズソルの保守点検ロボがスゴい!

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大径配管保守点検用ワイヤレス式ロボ「UDP―32」で足場設置費などを削減できる

ウィズソル(広島市西区、外輪純久社長、082・291・2500)は、超音波で大径配管などの板厚を測定する保守点検用ワイヤレス式ロボット「UDP―32」を開発した。検査速度は同社装置比で約1・5倍に高めた。ワイヤレス化により保守点検費の約8割を占める足場設置などの付帯工事費を低減できる。石油化学プラントなどの高所配管、タンク側板、煙突などの大型鋼構造物を対象に月間2件の受注を目指す。

ロボは32個の超音波センサーと板厚測定ユニットを搭載し、三つの駆動と制御のユニットで構成。マグネットローラーで対象物に吸着し、配管では軸方向に移動し板厚を測定する。1回の走行で幅約340ミリメートルの範囲を測定する。走行速度は毎秒60ミリ―90ミリメートル。直径250ミリメートル以上の配管や平板で、板厚2ミリ―60ミリメートルに対応する。

バッテリー式で約4時間稼働できる。超音波の媒質となる水はセンサー付近に噴霧し少量で済むようにした。

測定データは、パソコン画面でカラーマッピングにより減肉部の視覚的な判断ができる。全波形収録による高度な解析も可能だ。

作業者による操作や前方から照射したレーザーをロボが受信し、位置を修正する自動制御走行にも対応。今後、同社で使用実績の多い9台の超音波板厚測定装置UDP―24を同―32に置き換える。

国内では設置から40年以上経過したプラントも増加しており、配管設備の検査ニーズが高まっている。

同社は非破壊検査などを手がけ、2020年3月期は売上高62億円。

日刊工業新聞2020年10月21日

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