NTTが分身ロボット活用へ一手、分散型社会へ研究加速

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遠隔から映像や音声を通じて来訪者を案内する「オリヒメ―D」

NTTは15日、遠隔操作型分身ロボットを手がけるオリィ研究所(東京都港区)との資本業務提携を発表した。NTTがオリィ研の発行済み株式総数の約14%を取得した。取得価額は数億円とみられる。NTTは今後、NTTドコモをはじめとするグループ各社で分身ロボの導入を進める。オリィ研の就労者紹介サービスを活用した、障がい者の就労支援業務も推進する。一連の施策で分散型社会の実現に向けた研究開発活動を加速する。

NTTは同社本社でオリィ研の分身ロボ「オリヒメ―D」を利用した障がい者による受け付け業務を導入済み。今回の資本提携を機に協業範囲を広げる。11月下旬から、ドコモの販売店で分身ロボの試験を開始。また、2021年度までに分身ロボによる受け付けやショールーム案内をNTTグループ10拠点で展開する。

障がい者就労支援は月内に始める。NTTクラルティ(東京都武蔵野市)がNTTグループ各社の求める人材を探す際にオリィ研の就労者紹介サービス「アバターギルド」を活用し、より幅広い人材の採用につなげる。

NTTはオリィ研との協業により、大容量で遅延が小さい次世代光通信基盤の構想「IOWN(アイオン)」に関する研究開発の加速も図る考え。同日オンラインで会見した澤田純NTT社長は「分身ロボを利用例としたIOWNの検証をしていきたい」と述べた。

日刊工業新聞2020年10月16日

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