ドローンが東京湾50km縦断、本牧ふ頭-稲毛海岸で実証

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飛行するドローン(イメージ)

先端ロボティクス財団(東京都中央区、野波健蔵理事長=千葉大学名誉教授)は、2021年1月に飛行ロボット(ドローン)で東京湾を縦断する長距離飛行の実証実験を実施する。千葉市・横浜市間を飛行し、その後も実証実験を継続。法制度や技術的な課題を抽出する。これにより政府が目指す2022年度の有人地帯での目視外飛行の実現につなげる。

横浜市の本牧ふ頭を離陸し、千葉市の稲毛海岸に着陸する。飛行距離は約50キロメートルと大都市圏では世界最長になるという。千葉県と神奈川県は東京湾岸道路や東京湾アクアラインで結ばれているが、今回の実験では渋滞しない“空の道”の有用性を確認する。

実験は無人地域での目視外飛行であるレベル3で行う。そのため船舶の上空を飛行しないよう、地上から一部操作。ガソリン燃料のドローンに5キログラムの荷物(全体の重量は24キログラム)を搭載し、時速28キロ―60キロメートルで上空100メートルを飛行する。現在は監督官庁の国土交通省への申請準備を進めている。

使用する機体は、カイト(たこ)状の翼を搭載するカイトプレーンと呼ばれるドローンの一種。ドローンが故障した場合、カイトが抵抗力となり落下速度を落とし、安全性を確保する。またカイトが推進力となり、2時間の長時間飛行が可能。

その後も実証実験を継続し気候の違いによる影響を検証。川崎市・千葉市間など新たな地点を離着陸する実験も行う。22年度には第三者上空飛行を始め、千葉市全域をカバーする計画で、東京湾上空で物流ドローンハイウエーを構築。大都市圏で期待されるドローン物流の事業化加え、大規模災害時の被災地調査や救援物資搬送、過疎地域への宅配などドローンの可能性を総合的に検証していく。

日刊工業新聞2020年10月1日

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