岡本硝子が次世代車向けの部品開発! ティア1メーカーに提案し、23年から量産へ

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岡本硝子は銀ミラーなど自社技術を活用し、次世代自動車向け部品の開発を加速する

岡本硝子は自動運転や車の高機能化などに対応する次世代自動車向けの部品を開発し、ティア1メーカーに提案を始めた。先進運転システム(ADAS)で使われる高機能センサー向けミラーや、自動で配光を制御するADBヘッドランプ向けガラス製光学部材などで採用を見込む。一部の部品では試作開発と量産試作の段階に入っており、2023年の量産化を目指す。

岡本硝子はティア1メーカーへの提案を行うにあたり、製造、営業、技術の各部門を交えたプロジェクトを発足した。センサー用途では、自動運転に関わるADASに使われる高機能センサー「LiDAR(ライダー)」向けに複数の部品を提案する。例えば、近赤外線対応の高反射ミラー「銀ミラー」は、従来のアルミ膜に比べ8ポイント高い99・4%の反射率を誇る。ライダーの設計自由度を高め、コスト削減につながるほか、より広範囲で遠くまでセンシングするセンサーの開発が可能になる。

また、ガラスやレンズの新成形技術を用いて複雑なレンズの加工を実現。発光ダイオード(LED)の高輝度化により、樹脂製品から耐熱・耐候性に優れるガラスに回帰する動きを捉えて提案営業を積極化する。ADBヘッドランプやレーザーヘッドランプ向けの光学部材、フロントウインドーに情報を映し出すヘッドアップディスプレー(HUD)などへの採用を目指す。

岡本硝子は22年3月期を最終年度とする中期経営計画を進める。プロジェクター向けの部品事業から収益性の高い車載事業にシフトし、経営の安定化を図っている。岡本毅会長兼社長は「他分野に比べ自動車は数量と価格が安定している。CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)など技術の進化を受け我々も変わる」と強調する。

日刊工業新聞2020年10月13日

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