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トヨタとパナソニックの共同出資会社、22年からHV向け電池を徳島で生産開始

トヨタとパナソニックの共同出資会社、22年からHV向け電池を徳島で生産開始

パナソニックの車載用角形リチウムイオン電池

トヨタ自動車とパナソニックが設立した車載電池の共同出資会社、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES、東京都中央区)は6日、徳島県でハイブリッド車(HV)向けに角形リチウムイオン電池の生産を始めると発表した。2022年から生産を始める予定で、年間の生産能力はHV約50万台分。車の電動化による車載電池の需要増に対応する。

パナソニックの徳島工場(徳島県松茂町)の建物内で場所を借り受け、電池の生産ラインを新設する。投資額は非公開。22年から生産を順次拡大する。徳島の拠点には現在もPPESの従業員が数人在籍しているが、生産拡大に伴い将来は最大300人ほどに拡充する見通しだ。

車の電動化の進展に伴い、車載電池の確保は自動車メーカー共通の課題となっている。PPESは車載電池の安定供給を目的にトヨタが51%、パナソニックが49%を出資して4月に設立された。従業員数は約5600人。現在は兵庫県で4工場、中国・大連で1工場が稼働しており、徳島は6カ所目の生産拠点となる。

日刊工業新聞2020年10月7日

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