ジェイテクトが蓄電池増産投資を前倒し!21年度に100万セル体制に

EVや自動運転車向けに

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花園工場のリチウムイオンキャパシターの生産ライン

ジェイテクトが、電気自動車(EV)や自動運転車などへの採用を見込む蓄電池「高耐熱リチウムイオンキャパシター(LIC)」の生産増強投資を、最短で2年程度前倒することが分かった。当初は2023年度に現状の倍となる年100万セルに生産能力を引き上げる予定だったが、早ければ21年度にも実施する。高耐熱で長寿命という性能により自動車メーカーなどからの高い引き合いがあり、将来の需要増に備え生産体制強化を加速する。

LIC生産棟は花園工場(愛知県岡崎市)にあり、足元はサンプル出荷で年6万セルを生産している。すでに自動車メーカーによる採用が決まり、同48万セルの生産能力を確保している。さらに10億円程度の追加投資を行い同100万セルまで引き上げる計画だ。今後の受注状況に応じて、早ければ21年度にも追加投資の実施を判断する。

同社のLICはマイナス40―プラス85度Cと動作温度範囲が広く、高い耐熱性が特徴。高温による劣化が少なく従来の3倍の大電流を流せるため、長寿命化を実現した。

電動パワーステアリングの補助電源や、自動運転車のバックアップ電源といった用途を見込んでいる。すでに自動車メーカーから受注し、22年度に量産を始める計画だ。

ほかにも鉄道や無停電電源装置(UPS)など幅広い分野から引き合いがあるという。旺盛な需要を受け、これまで24年度に25億円としていた売り上げ目標も、同30億円超に引き上げた。

現在は22―23年の製品化を視野に、容量を2倍に高めた大容量LICの開発も進めている。電動化や自動化、環境負荷低減といったクルマの変革ニーズをとらえ、将来は売上高50億円、利益率10%の事業にすることを目指す。

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