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炎天下の作業員を癒やす。首にかけるエアコンの仕組み

炎天下の作業員を癒やす。首にかけるエアコンの仕組み

首かけ型のウエアラブルエアコン「コモドギア」

富士通ゼネラルは首かけ型のウエアラブルエアコン「コモドギア=写真」を開発した。水冷式で首の頸(けい)動脈を冷やし、深部体温を効率的に冷却する。手に持つ必要がなく、作業をしながら使用できる。炎天下で作業する警備業や建設業、工場、イベント関連会社などにレンタル形式で提供する。消費税抜きの月額料金は1台当たり1万円以下を想定。2021年度に数万台の提供を目指す。

首に装着する冷却部分、腰に装着するラジエーターとバッテリー部分の二つで構成。首部分をサーモモジュール(ペルチェ素子)で冷やし、ラジエーターにつながるホースで冷却水を循環させて熱を放出する。装置全体の重さは約840グラム。電源は外付けリチウムイオン二次電池を採用し、連続で2―4時間使用できる。

今後は暖房機能への切り替えやスマートフォンからの操作や他システムとの連携などの機能拡張を予定。個人向けへの対応も検討する。

日刊工業新聞2020年6月5日

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