「やりたくない家事1位」の食器洗いから人類を開放する!

[時短家電]#2 食器洗い乾燥機

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食器洗い乾燥機(食洗機)は長年「壊れやすい」「きちんと洗えない」というイメージが先行していた。しかしここ数年、食洗機市場はゆるやかに拡大してきている。

再び盛り上がる市場

食洗機自体の歴史は古く、現在国内シェア1位のパナソニックが発売したのは1960年。販売数は長らく伸び悩んでおり、10年ほど前までは撤退する企業が相次ぐ状況だった。
 そんな中でも、同社は粘り強くマーケティング活動を続け、ここ2年ほどで市場が活性化。再参入する企業も増えてきた。

「共働き世帯の増加にともない、『料理するのも大変なのに食後の片付けまで…』と負担に感じる人が多く、食洗機が役立てるのではないかと考えている」(同社ホームアプライアンス商品部の宮本侑弥氏)。

パナソニックの宮本侑弥氏
 同社の調査では、「やりたくない家事」の第1位が食器洗いだった。「家事の手抜きに後ろめたさがある」と時短家電の購入に二の足を踏む人も多いが、食器洗いに関しては「やりたくない」が先行し、比較的食器洗いのハードルが低いことも、普及拡大に影響しているようだ。

「洗濯機はもう洗濯するだけじゃない!広がる機能・サービス」(【連載】変わりゆく?家事)

食洗機に食器をしまう?

同社で主流となっているのは、食器を40点を一気に洗えるタイプ。共働き世帯の増加により、食器をまとめ洗いするニーズが増加していることにもよる。夜にまとめ洗いをするという使用シーンが多いという。
 2017年には、従来の食洗器の圧迫感のあるイメージを払拭すべくスクエアタイプを発売した。操作部もタッチパネルですっきりとした印象だ。生活になじむデザインには、夕食後にまとめ洗いをし、そのまま食器を置いておき、翌朝取り出して使う「食器庫のように使ってほしい」という思いを込めた。

パナソニック食器洗い乾燥機「NP-TZ200」

使い勝手を大きく左右する、食器や調理器具のセットのしやすさも、顧客の声を受けて細かな改良を重ねている。大きい皿や長い皿が入れられるようにカゴをフレキシブルにし、場合によっては取り外せる。軽いもの、小さなものは飛ばされてうまく洗えないという問題を受け、お弁当箱の部品などを入れられる小物入れを追加した。

手洗いでは絶対にできないこと

「食洗機を導入する上で、『手洗いよりきれいになる』は当たり前のこと」と宮本氏は話す。手洗いでは実現できない食洗機の特徴として、「60~80℃での高温洗浄」「強力な洗剤」「高圧水流」が挙げられる。手で触れない高温水で洗うことで、40~50℃で溶ける豚や牛などの脂が落ちやすい。また食器洗い洗剤も食洗機用に進化しており、酵素や漂白成分により汚れを強力に落とす。

さらに2018年に「ナノイーX」を搭載した新機種を発売し、除菌も強化した。従来、食洗機購入のうち買い替え理由が70%だというが、ナノイーX搭載モデルでは新規購入が70%と逆転。小さな子どもがいる30~40代のDEWKs(子どもを持つ共働き世代)からの支持が高く、除菌へのニーズの高さがうかがえる結果となっている。

現在、食洗機の世帯普及率は30%ほどで、決して高い数字ではない。しかしここ数年でじわじわとシェアが拡大しつつある。中でも口コミの効果も大きい。「一度使うと手放せない、というのが食洗機の特徴です。(当社の調査では)満足度は90%超にのぼります」(宮本氏)。狭いキッチンや単身者や高齢者にも使いやすい小型サイズも発売し、利用者の幅も徐々に広がりつつある。

出典:内閣府「消費動向調査」平成30年 主要耐久消費財の普及率の推移(二人以上の世帯)

一方食洗機導入において、設置の問題は大きい。置けるかどうかももちろんだが、水栓から食洗機に水を分配するために「分岐水栓」の設置が必要になる。「賃貸だと原状復帰を気にする方も多いのですが、簡単にできるタイプもあるので、調べてみてほしい」と宮本氏は話す。

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COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

パナソニック以外のメーカーでは、分岐水栓を使用せずタンクに水を入れて洗うタイプも発売しています。除菌などの新たな価値に魅力を感じて購入する傾向に関しては、「サボる」というより、「もっと綺麗に洗いたい」という積極的なニーズが多いということなのでしょうか。

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