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食材を見るだけでレシピ提案、AIサービスの見分ける力

日立ソリューションズ・クリエイトが開発
食材を見るだけでレシピ提案、AIサービスの見分ける力

AIによる画像認識技術で食材を判別し、レシピを提案(イメージ)

 日立ソリューションズ・クリエイト(東京都品川区、竹田広光社長、03・5780・6111)は、人工知能(AI)による画像認識の技術を生かし、料理の作り方(レシピ)を自動で提案する「食材画像判定・食生活サポートサービス」を開発する。食材をスマートフォンなどのカメラで撮影すると、その食材を使ったレシピを即座に画面上に表示する。2020年3月までの完成、発売を目指しており、販売目標や価格は今後詰める。

 家電メーカーなどに製品や技術を提供し、間接的に一般消費者に届くBツーBツーC(企業間対消費者)の販売形態を想定する。

 食材はラップがかけられたものや冷凍された状態でも画像識別できる。食材の鮮度も判別でき、賞味期限が近づいている食材を生の状態で使用するレシピは表示から除外する。

 一度に複数の食材を撮影してそれらを使ったレシピのみを表示する機能も設け、レシピ候補の絞り込みを容易にした。前日とは別の料理を食べたい場合に、毎日異なるレシピを提案するよう設定するなどもできるようにする。

 IHクッキングヒーターや電子レンジなどの家電とも連携する。レシピを選択すると、あとは食材をレシピの手順通りに動かすだけで調理が自動で進行する、といった機能も盛り込む。現在、家電メーカーでは日立グローバルライフソリューションズ(東京都港区)などとの連携を検討している。レシピ提案は同社が提供するIHクッキングヒーターに登録されている約200種類のレシピを基に行う。
日刊工業新聞2019年4月16日

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