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購入率5ポイント上昇…割引商品に「涙目シール」、ファミマが全国で実施

ファミリーマートは25日、消費期限の迫った商品の割引シールに涙目のイラストやメッセージ(写真)を入れ、食品ロス削減につなげる取り組みを2025年春から全国で実施すると発表した。実証実験で購入率が向上したことを受け、全国の店舗への拡大を決めた。食品ロス削減効果は年間約3000トンを見込む。

弁当などの中食商品に貼る値下げシールに、涙目のキャラクターやメッセージをデザイン。10月30日から1カ月間の実証実験では、シールデザインを変えることで購入率が5ポイント上昇した。購入者からは「涙目で思わず助けたくなるイラストだったので手に取った」「食品ロス削減に関心があるので賛同して購入した」といった声があった。

同社は環境に関する中長期目標「ファミマecoビジョン2050」として「食品ロス削減」を掲げ、30年までに18年比で50%、50年までに80%の食品ロス削減目標を定めている。

日刊工業新聞 2024年12月26日

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