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AIが「値引き推奨」…ローソンが全国展開、高機能システムの効果

AIが「値引き推奨」…ローソンが全国展開、高機能システムの効果

消費期限の近い商品の値引きを推奨する

ローソンはコンビニエンスストアの店舗ごとの発注数を推奨するセミオート発注システムをバージョンアップし、商品の値引き推奨などの機能を付加して2024年3月から全国展開する。人工知能(AI)に新アルゴリズムを採用し、対象になる商品を選定し、効果的な値引き額やタイミングを推奨する。これにより店舗では在庫管理の手間や食品ロスを減らせる。さらに在庫状態を把握することで、欠品のないデリバリーサービスにもつなげる。

コンビニ店では弁当やおにぎり、調理パンなどは消費期限が比較的短く食品ロスが発生しやすい。ローソンが展開する高機能化したシステムは店舗ごとの在庫数などの状況を基に、消費期限の迫る商品に対し値引き時間や値引き額などを推奨する。これに応じて店舗で値引きシールを貼付。経験に依存せずに効果的な値引き販売が可能になる。

また、システムにより店舗の在庫状況を把握できるため、配送便間に起きやすかった商品の欠品を抑制する。これによりデリバリーサービスでも注文に対する欠品率を減らすとともに、配送時間の短縮にもつながる。

同社は高機能化システムの実証実験を21年から東北や関東地区などの一部店舗で実施してきた。実験結果を踏まえて、消費者にとってさらに利便性が高まると判断し、全国に展開することを決めた。

同社は15年からAIを活用したセミオート発注システムを店舗向けに導入を始めた。店舗ごとの販売力に応じて発注数を推奨する。現在、国内の約1万4500店で活用している。


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日刊工業新聞 2023年12月20日

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